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ChromebookにCanon PRINT Business for Androidを入れて印刷する

作成者: ふくだ たくま|2021年4月14日

クロームブック(Chromebook)の書類をキャノンの複合機、イメージランナーアドバンス(Canon imageRUNNER ADVANCE・iR-ADV)で印刷するには、Canon PRINT Business for Androidを使えばいい。というのが結論です。

情報端末の更新や新規導入は、管理担当の大事な仕事です。かつて「Microsoft Windowsはサポートしません」と宣言したものの、当然社内にはBYOD(私的デバイスの活用)で使っている人や、Androidユーザーも一定数いるわけです。

しかも、基幹システムにGoogle Workspaceを採用している手前、非Macに対してあまり冷たい態度を取り続けるわけにもいかず。折しも今年度から、市内の各学校でChromebookを活用した教育活動を展開することになったそうで。

だから買いました。ASUS Chromebook C223。電算システムさんから。

実は導入に対してかなり後ろ向きな要素もあって、それは「うちの複合機で印刷できない」という(わりと致命的な)ものでした。Googleクラウドプリントというサービスが終了して、同じく印刷できなくなった人々から悲鳴が上がっているという経緯があったらしく。

でも「まあいいか、えい」と導入したものの、われらが学習支援塾「みかん箱」で使おうと思ったとき、やっぱり不便なわけです。そら印刷したいじゃないですか。

Chromebookにおける印刷の問題については、株式会社COSYさんのサイトでおおまかな情報を把握しました。PaperCut Mobility Printを使うと解決できそうなのですが、よく読んだら、Windowsベースのプリンタサーバが必要って書いてあるじゃないですか。Windowsは使わないって私さっき言った…。

ほかの解決策を探すため、その後ずーっとネット上をクロールしていたのですが、これといった情報はつかめず。

あきらめかけたそのとき、「あれ? iR-ADVってモバイルプリント的な機能があったよな」と思い立ちました。Androidから印刷できるなら、Androidアプリを使えるChromebookからでもいけるんじゃね?

その「モバイルプリント的」機能、Canon PRINT Business for Androidの対応機種はキャノンのサイトに掲載されています。やった。うちのC3520Fが該当しているぜ。ひと昔前のC2220Fもいけそうなので、これでどの事業所でも印刷できるようになるはずだ…。

すべての機種に当てはまるかどうかはわかりませんが、Canon PRINT Business for Androidは自動で複合機を認識してくれません。手動でIPアドレスを登録する必要がありました。

実際に印刷するには、ちょっとしたコツが必要です。プリントダイアログに「iR-ADV」が表示されるわけではないです。あくまでCanon PRINT Business for Androidが理解して印刷できるようにしてあげなくてはなりません。

例えば、Chromeの画面を印刷したければ、一度PDFでローカルなどに書き出してから、それを印刷するという具合です(ほかにやり方があれば教えてください)。

Canon PRINT Business for Android自体、Dropbox・Googleドライブのファイル印刷をサポートしているので、いずれかで作業したファイルであれば、状況は多少マシかも知れません。

あと、ファイルの「共有」で、Canon PRINT Business for Androidへ送ることができそうなのですが、まだ十分に試していません。

以上、ヒトココチのお客様からすれば「はぁ?」という内容を長々と書いたのは、ほかに困っているChromebook・キャノンユーザーがいるはずだという思いからです。

10年前の私なら、間違いなくプリンタサーバを立ち上げるところからはじめて、複雑なシステムを組み上げてしまったことでしょう。今ならもう、無理はしません。

世の中便利になったのか、それとも不便へ向かっているのか、さっぱりわかりませんけれど、私の願いはただひとつ。従業員に気持ちよく仕事をして欲しいだけです…。

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